第3章 分野別施策

6. 文化・地域づくり

6-4 歴史・文化遺産

 
本施策がめざす姿
用語解説
この施策が協働のもとでめざす姿(状態)を表しています。
歴史や文化遺産を守り、
未来へと引き継ぐ
6-4 歴史・文化遺産

関連するSDGsテーマ
用語解説
関連する「持続可能な開発目標(SDGs)」のアイコンを表示しています。

  • sdgs_11
  • sdgs_17

施策全体をみる指標/満足度と市民参画度
用語解説
施策全体をみる指標としてまちづくりアンケートの満足度と市民参画度を置いています。

市民まちづくりアンケート(令和元年)より
満足度 58.8%
市民参画度 36.3%
グラフ

まち・ひと・しごと創生の視点
用語解説
第2次計画の「誇れる・選ばれるまちづくりの視点」を見直し、まち・ひと・しごと創生総合戦略等を踏まえ、総合的な視点として記載しています。

伊賀市は県内最多の指定文化財を有することから、文化財や歴史資料を活用して地域の魅力発信につなげます。

まち・ひと・しごと
創生の視点

伊賀流自治の視点
用語解説
第2次計画に引き続き、伊賀流自治(ガバナンス)の視点でみたときに求められる「市民(団体)」「地域」「行政」それぞれの役割を表しています。

市民(団体)

歴史や文化財は市民共通の財産であり、市民一人ひとりが、身近な歴史や文化財を積極的に守り、大切に将来へ引き継ぐことができるよう努めます。

地域

身近な歴史や文化財を積極的に活用して、地域の魅力を再発見するとともに、まちづくりに活かします。

行政

貴重な歴史資料や文化財を調査・保存・管理し、それらに関する情報を発信・提供するとともに活用に努めます。

豊富な文化遺産をまちづくりに活用することにより、文化財への理解や保護する心を育て、市全体の魅力発信につなげます。

基本事業

基本事業1

用語解説
市が取り組みを進める基本単位として設定した「基本事業」の方向性を表しています。
基本事業は複数の事務事業からなります。

文化財保護

成果指標
用語解説
基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。

指定及び登録文化財数(累計)

  • 500件
  • 520件
主担当課
用語解説
基本事業を管理する主担当課を記載しています。
文化財課
現状と課題

 県内で最多の指定文化財が所在する伊賀市では、市民共有の財産として文化財を保護し、次世代に継承しなければなりません。
 有形文化財は、所有者が中心となって適切に管理するよう努めていますが、経年劣化や損傷に伴う保存修理が必要な文化財もあります。民俗文化財では保存団体の努力により、民俗行事の維持が図られています。しかし、急速な人口減少は、文化財を支える人びとや後継者の不足をもたらし、継承そのものが危ぶまれる状況となっています。また、地域社会の変化に伴い日常的な管理者が不在の寺社も増え、防犯・防災設備の整備も課題です。さらに、天然記念物は、環境の変化により減少・絶滅することのないよう日常的な管理が必要です。開発に伴い発掘調査が必要となる埋蔵文化財は、その位置や範囲、価値について改めて周知する必要があります。

取り組み

 市内に所在する未指定・未登録の文化財の調査・記録を促進して保存すべきものを指定・登録するとともに、文化財の保存・活用についての総合的な計画策定に取り組みます。
 建造物などの有形文化財は、管理者と協議のもと保存・修理し、防犯・防災施設の整備に努めます。また、祭礼などの民俗文化財は、後継者の育成と道具の修理等を支援します。さらに、史跡や名勝、天然記念物は、文化財の価値をより高めるために、環境整備や適切な維持管理、周辺環境の保全に努めます。開発に伴い失われる埋蔵文化財は、発掘調査を実施し記録保存を図ります。

  • 文化財の保護 上野丸之内 成瀬平馬家屋敷跡発掘調査
  • 文化財の保護 春日神社拝殿(川東)保存修理事業
  • 文化財の保護 猪田神社本殿(猪田)防災設備整備事業

基本事業2

用語解説
市が取り組みを進める基本単位として設定した「基本事業」の方向性を表しています。
基本事業は複数の事務事業からなります。

文化財の活用

成果指標
用語解説
基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。

文化財施設 入館者数

  • 17,108人
  • 18,000人
主担当課
用語解説
基本事業を管理する主担当課を記載しています。
文化財課
主な関連計画等
用語解説
基本事業に関連する市の計画を記載しています。
史跡伊賀国庁跡保存整備活用基本計画、旧上野市庁舎保存活用計画
現状と課題

 市民の多くは、身近な歴史や文化財について知りたいという意識があります。こうしたことは、これまで地域の中で伝えられてきましたが、急速な社会の変化とともに失われてきています。地域の歴史や文化財を継承するためには、その成り立ちや価値について広く周知する必要があります。

取り組み

 身近な歴史や文化財の成り立ちや価値を伝えるため展示施設の整備に努めるとともに、講座の開催やパンフレットの作成などを通じて普及啓発活動を行います。また、旧崇広堂などの文化財施設を積極的に活用し、地域の歴史や文化財の魅力を発信するとともに、史跡の価値や魅力をより高めるため、史跡整備の推進や維持管理に努めます。

  • 文化財の活用 オオサンショウウオ観察会
  • 文化財の活用 城之越遺跡における芸術作品展示

基本事業3

用語解説
市が取り組みを進める基本単位として設定した「基本事業」の方向性を表しています。
基本事業は複数の事務事業からなります。

歴史まちづくり

成果指標
用語解説
基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。

歴史的風致維持向上計画事業 進捗状況

  • 21%
  • 63%
主担当課
用語解説
基本事業を管理する主担当課を記載しています。
文化財課
主な関連計画等
用語解説
基本事業に関連する市の計画を記載しています。
歴史的風致維持向上計画
現状と課題

 伊賀市の文化財や歴史的特性をまちづくりに活かすため、歴史的風致維持向上計画を策定し、上野城下町や観菩提寺と大和街道島ヶ原宿、大村神社と初瀬街道阿保宿を重点区域として事業を進めています。伊賀市の魅力を発信し、地域の賑わいを創出するため、この計画に沿って、歴史的・文化的遺産を活用したまちづくりを推進する必要があります。

取り組み

 上野城下町、観菩提寺と大和街道島ヶ原宿、大村神社と初瀬街道阿保宿の3つの重点区域において、歴史的風致形成建造物の指定や修景助成、まち巡り拠点の整備や古民家再生事業などを推進することにより、歴史的な風致の維持向上を図ります。

  • 歴史まちづくり 古民家等再生活用事業
  • 歴史まちづくり 第12回伊賀市歴まち法定協議会

基本事業4

用語解説
市が取り組みを進める基本単位として設定した「基本事業」の方向性を表しています。
基本事業は複数の事務事業からなります。

歴史資料の整理・保存・管理

成果指標
用語解説
基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。

歴史資料 閲覧件数

  • 40件
  • 50件
主担当課
用語解説
基本事業を管理する主担当課を記載しています。
文化財課
現状と課題

 『伊賀市史』の編さん事業の過程で収集した資料には、江戸時代の古文書や、明治以降の近代行政資料があり、大多数は近代の行政資料です。江戸時代の古文書からは、当時の制度や人びとの営みを知ることができます。また、明治以降の行政資料からは、旧町村の成立過程や地域の発展の様子、さまざまな課題とそれに対して取り組む人びとの姿を知ることができます。
 こうした市民の歴史の記録を、散逸することなく適切に保存・管理し、後世に伝えていくため、資料の管理体制と施設を整備することが必要です。

取り組み

 『伊賀市史』編さん資料や、失われゆく歴史資料から地域の歴史と魅力を継承し、将来にわたって活用できるようにするため、資料の収集や整理作業を行うとともに、文書館の設置により公開・保存・管理体制の整備に取り組みます。

  • 歴史資料の整理保存管理 歴史資料の整理の様子
  • 歴史資料の整理保存管理 伊賀市所蔵の旧村役場文書群
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