第3章 分野別施策
4. 生活基盤
4-2 住環境整備
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基本事業1
木造住宅等の耐震化
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基本事業2
市営住宅の建替・改善
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基本事業3
空き家対策
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関連するSDGsテーマ
用語解説
関連する「持続可能な開発目標(SDGs)」のアイコンを表示しています。
- sdgs_11
- sdgs_17
施策全体をみる指標/満足度と市民参画度
用語解説
施策全体をみる指標としてまちづくりアンケートの満足度と市民参画度を置いています。
満足度 | 43.0% |
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市民参画度 | 64.3% |
まち・ひと・しごと創生の視点
用語解説
第2次計画の「誇れる・選ばれるまちづくりの視点」を見直し、まち・ひと・しごと創生総合戦略等を踏まえ、総合的な視点として記載しています。
伊賀市は、市街地、郊外住宅地、農山村集落など、住宅地として多様な選択肢がある住環境に恵まれているといえます。また、空き家対策では移住の促進や観光まちづくりのため、空き家を地域資源としてとらえ、官民連携して活用に取り組みます。
創生の視点
伊賀流自治の視点
用語解説
第2次計画に引き続き、伊賀流自治(ガバナンス)の視点でみたときに求められる「市民(団体)」「地域」「行政」それぞれの役割を表しています。
- 市民(団体)
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空き家等を含むすべての建築物や土地は、その所有者が適正に管理する責務があります。住宅・建築物の耐震化の促進にあたっても、自助・共助・公助の原則を踏まえ、建物所有者が自らの課題とし、かつ、地域の問題であることを認識し、主体的な取り組みに努めます。
- 地域
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住宅・建築物の耐震化をはじめ、防災等に対する取り組みを広げるため、自分たちの地域は自分たちが守るという意識を持ち、自治会等地元組織が中心となって、課題等を認識し共有します。同様に空き家が将来に亘り急増するなか、空き家となる前から地域住民が課題や対策を考えることが重要です。
- 行政
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伊賀市住生活基本計画及び関連計画に基づき、耐震診断・耐震補強工事等の支援、市営住宅の建替・改善の促進、空き家化の予防及び空き家の利活用の推進のため、行政内部の幅広い関連部署との協議を図りながら、市民・地域団体、住宅関連事業者とともに取り組みます。
社会経済情勢や関連計画・補助制度の見直しなど、事業への変化には迅速かつ適切に対応します。
基本事業
基本事業1
基本事業は複数の事務事業からなります。
木造住宅等の耐震化
- 成果指標
用語解説基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。
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住宅の耐震化率
- 81.8%
- 87.8%
- 主担当課
用語解説基本事業を管理する主担当課を記載しています。
- 住宅課
- 主な関連計画等
用語解説基本事業に関連する市の計画を記載しています。
- 住生活基本計画、耐震改修促進計画
現状と課題
2018(平成30)年度末の住宅総数は32,960戸であり、そのうち、耐震性のある住宅は26,947戸となります。これをもとに算出した「住宅総数のうち耐震性のある住宅戸数の割合」(耐震化率)は81.8%で、国が推計した全国の耐震化率87%と比較して低い状況となっています。また、国は住宅の耐震化率を2025(令和7)年までに95%とする目標を検討しています。毎年除去される住宅があること、新築される住宅があることから、自ずと耐震化率は改善されますが、伊賀市における近年の耐震補強補助実績が年1~3戸である状況から、懸案されている南海トラフ地震に備え、耐震化を推し進める取り組みが必要です。
取り組み
市民の生命や財産を守ることができる住まいの安全を確保するため、新耐震基準導入以前の既存建築物、特に倒壊の危険性の高い木造住宅の耐震診断や補強に対する支援を継続します。
耐震改修の実施にあたっては、国・県の補助制度や耐震改修工事に伴うリフォーム工事の補助制度及び市独自の上乗せ補助を実施し、診断結果から概算工事費を見積もるなど補強工事につながる取り組みを進めます。
また、庁舎ロビーにおいてパネル展を実施するなど木造住宅等の耐震化促進に広く取り組みます。
- 屋根面ブレース追加による耐震補強
- 床下布基礎増設による耐震補強
基本事業2
基本事業は複数の事務事業からなります。
市営住宅の建替・改善
- 成果指標
用語解説基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。
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市営住宅の改善 累計
- 2件
- 10件
- 主担当課
用語解説基本事業を管理する主担当課を記載しています。
- 住宅課
- 主な関連計画等
用語解説基本事業に関連する市の計画を記載しています。
- 住生活基本計画、公営住宅等長寿命化計画
現状と課題
公営住宅、改良住宅を合わせた管理戸数は1,619戸で、これらの住宅ストックを良好な社会的資産として有効活用することは重要な課題となっており、2013(平成25)年に伊賀市公営住宅等長寿命化計画を策定(2019(令和元)年に改訂)しました。今後も住宅ストックの現状や予算の平準化等を考慮しつつ、効率的・効果的に建替・改善等を実施していく必要があります。
取り組み
市営住宅の建替・改善事業を進める上では、財政的制約などが厳しくなることから、国の交付金事業を活用した建替・改善事業による推進、民間の技術力・資金力・経営能力を活かしたPFI事業の推進など、市営住宅事業全体のマネジメントの強化を図ります。
- 市営住宅河合団地外観
- 市営住宅河合団地内観
基本事業3
基本事業は複数の事務事業からなります。
空き家対策
- 成果指標
用語解説基本事業ごとに成果指標(KPI)を置いています。指標の目標値は場合により「増加」「上昇」などの傾向を表す表現も取り入れています。
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空き家等数
- 2,052棟
- 2,050棟
- 主担当課
用語解説基本事業を管理する主担当課を記載しています。
- 市民生活課空き家対策室
- 主な関連計画等
用語解説基本事業に関連する市の計画を記載しています。
- 住生活基本計画、空家等対策計画、特定空家等対策計画、古民家等再生活用指針、中心市街地活性化計画、歴史的風致維持向上計画
現状と課題
2016(平成28)年度に伊賀市空家等対策計画を策定し、空き家の利活用と特定空家等の指導等を強化したことにより、2020(令和2)年までの4年間に空き家は18%減少しました。なかでも、専門職能団体との連携による伊賀流空き家バンクの運用により、移住者などにも空き家の利活用が図られています。
また、古民家等再生活用指針を策定し、空き家となった古民家を伊賀上野城下町ホテルとして活用することにも取り組みました。
しかし、将来人口の減少や少子高齢化の影響に加え、2030(令和12)年以降に75歳以上人口が減少に転じることから空き家が急増することが予想されるため、これまで以上に空き家の適正管理を促しながら各地域の特性に応じた空き家の活用に関するさまざまな施策を展開していく必要があります。
取り組み
地域住民の生活環境を保全するため、空き家の所有者等に対し適正管理を促すとともに、適切な管理が行われていない特定空家等の所有者等には法律に基づく適切な措置を講じます。また、伊賀流空き家バンクを活用し、移住の促進につなげるほか、空き家を地域資源ととらえ、地域等での空き家の有効活用などを進めます。さらには、歴史的資源である空き家となった古民家等の再生活用にも取り組みます。
- 城下町ホテル事業(旧栄楽館)
- 城下町ホテル事業(旧栄楽館)
- 増加し続ける特定空家
- 歴史的資源を活用したまちづくりに関する調印式(㈱NOTE、JR西日本)