第4章 横断的な取り組み(まち・ひと・しごと創生)
1.これまでの「まち・ひと・しごと創生」の取り組み
(2)基本目標
① 基本目標1「男女問わず希望どおり働くことができる“伊賀”にする」
地元企業の周知と、就業を希望する人それぞれのライフスタイルに対応した職種や就業形態でのマッチングを図るため、いが若者サポートステーションと連携した若年者の就業促進や合同就職セミナーの開催、移住・新規就農者への支援等を実施しました。また、新たな雇用の創出と地域産業の活性化を目的に、伊賀ブランドの推進、空き店舗活用による開業支援、中小企業の販路拡大に向けた取り組みなどを進めてきました。
こうした取り組みにより、市内総生産は大きく増加し、就業率も高まっていますが、一方で第1次産業の生産額が低迷し続けていることから、今後も継続して多様な産業構造の構築に取り組む必要があります。
KPI指標 | 戦略策定時の値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
ア.市内総生産(産業分野) | 423,935/百万円 (H24) |
494,016/百万円 (H28) |
445,131/百万円 (R1) |
イ.就業率 | 95.5% (H22) |
96.3% (H27) |
96.0% (R2) |
② 基本目標2「安心して子どもを産み、育てることができる“伊賀”にする」
妊娠・出産・子育ての各段階におけるさまざまな不安を取り除き、それぞれの希望がかなう環境を整えるため、子ども医療費の窓口無料化や、3歳未満児に対する第3子以降の保育料の無償化を実施するとともに、児童発達支援センターとの連携による発達支援体制の充実・強化や、子ども家庭総合支援拠点の設置に向けた取り組みを進めてきました。
こうした取り組みにより、市民の「安心して子どもを産み、育てられるまちづくり」に対する満足度は高まったものの、合計特殊出生率が低迷している状況です。また、若者世代の未婚率が上昇するなど、引き続き「出会い・結婚サポート」に関する取り組みが必要です。
KPI指標 | 戦略策定時の値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
ア.安心して子どもを産み、育てられるまちづくりに対する満足度 | 28.2% (H26) |
40.7% (H30) |
40.0% (R1) |
イ.若者世代(20~39歳)の未婚率 | 49.32% (H22) |
53.06% (H27) |
47.0% (R2) |
③ 基本目標3「生涯住み続けたいと思える“伊賀”にする」
すべての市民が安心して自分らしく暮らし続けるため、福祉・医療サービスの充実を図るとともに、地域資源を活用した公共交通の利用促進や上・下水道施設の計画的な更新など、生活基盤の整備に取り組みました。また、地域応援補助金制度と「伊賀市若者会議」を創設し、市民主体のまちづくりを推進しました。さらに、広域的な視点から人口減少に取り組むため定住自立圏をはじめとした近隣自治体との連携に努めました。
こうした取り組みにより、伊賀市から近隣自治体への転出超過は抑制されましたが、連携する自治体も含めた地域全体の人口減少には歯止めはかからず、「生涯伊賀市に住み続けたい」と思う市民の割合も横ばいとなっています。
KPI指標 | 戦略策定時の値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
ア.生涯伊賀市に住み続けたいと思う市民の割合 | 7割 (H26) |
7割 (R1) |
8割 (R1) |
イ.近隣自治体との社会増減(転入増・転出減) ※1…H23~H25の3か年平均 ※2…H28~H30の3か年平均 |
-200人 ※1 |
-160人 ※2 |
-150人 ※2 |
ウ.連携する自治体全体での人口減少率 ※3…H17~H22 ※4…H22~H27 ※5…H27~R2 |
-1.4% ※3 |
-3.3% ※4 |
-1.3% ※5 |
④ 基本目標4「来たい・住みたいと思われる“伊賀”にする」
まずは伊賀市のことを知り、訪れる人を増やすために、伊賀市公式YouTube「忍者市チャンネル」の開設やSNSの活用など、「忍者」を入り口としたシティプロモーションを展開するとともに、ふるさと納税制度を通じて特産品のPRと市のファン獲得に向けた情報発信に取り組みました。あわせて、移住・交流の促進と空き家の利活用に取り組みました。
こうした取り組みにより、伊賀市の認知度は着実に高まっており、県内で最も多くの移住へとつながりました。東京一極集中を是正するためにも、こうした人の流れを絶やさず安定したものにするために、引き続き都市部と地域とのつながりを強化していく必要があります。
KPI指標 | 戦略策定時の値 | 最新値 | 目標値 |
---|---|---|---|
ア.3大都市圏からの転入者数 ※6…H24.7.9~H27.5.31の年平均 ※7…H29.6.1~R2.5.31の年平均 |
1,173人/年 ※6 |
1,120人/年 ※7 |
1,200人/年 ※7 |
イ.伊賀市の全国的な知名度順位 (魅力度・認知度・情報接触度・観光意欲度・居住意欲度・産品購入意欲度の平均順位) |
258位 (H26) |
230位 (R1) |
200位 (R1) |