伊賀市環境基本計画

はじめに

伊賀市(以下「本市」)では、これまで「伊賀市環境基本計画」(2007(平成19)年度~2015(平成27)年度)(以下「前計画」)を策定し、本市の良好な環境維持に取り組んできました。

しかし、近年、新たに地球規模レベルで、地球温暖化による異常気象の発生、マイクロプラスチックによる海洋汚染などの環境問題が顕在化してきました。さらに、これらの環境問題に対応するための人材を、継続的に養成していくことも重要な課題となっています。

本市においても、最近、地球温暖化により、平均気温の上昇、真夏日猛暑日の増加、真冬日の減少などがみられるようになりました。地球温暖化は、私たちの生活様式や生態系への影響などが想定されており、このまま温室効果ガスの排出量を削減しなければ、本市でも、高温による熱中症の発症頻度の増加や、この地方のブランドである伊賀米などの農作物への影響が懸念されます。

また、本計画の策定を進めるなかで、2022(令和4)年2月24日、ロシアによるウクライナへの本格的な軍事侵攻開始のニュースが報じられました。以降、私たちは、テレビなどのマスメディアだけでなく、SNS等を活用した現地の一般市民等による情報発信により、苛烈な人権侵害はもちろんのこと、大量のエネルギー消費やCO2排出、膨大な廃棄物の発生、自然環境の破壊など、戦争による環境破壊とはどういったものかを、日々、リアルタイムで目の当たりにしています。これにより、「人権」に加え、「地球環境保全」の観点からも、反戦・非核平和に取り組む重要性を改めて認識することとなりました。

これら新たな環境問題に対応することや、現状良好である大気、水環境、騒音・振動などの環境を維持していくために、本市では、今回「伊賀市環境基本計画」(2023(令和5)年度~2030(令和12)年度)(以下「本計画」)を新たに策定し取り組んでいくこととしました。

※本文中の青字は用語集に対応しています。

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