第2章 基本的な考え方
1. 第3次計画のテーマ
伊賀市では、「『ひとが輝く 地域が輝く』伊賀市」を基本構想の将来像に掲げ、あらゆる主体が連携・協力した分権型のまちづくりを進めています。
このうち第1次計画では、「ムダのない財政運営」と「市民目線・市民感覚による市政」を基軸とした「市政の再生」を、また第2次計画では、「ガバナンスの確立」「市政再生の深化・進展」「“誇れる伊賀市”、“選ばれる伊賀市”へ」をテーマに掲げ、さまざまな取り組みを進めてきました。
第3次計画では、「コロナの先の伊賀づくり」として「子ども」「くらし」「にぎわい」の3点を重視しながら、「『ひとが輝く 地域が輝く』伊賀市」を実現する総仕上げの計画とすべく、次の3つのテーマを掲げます。
① 市政のバージョンアップ(「新たな日常」「新しい生活様式」の確立)
第1次計画では「ムダのない財政運営」と「市民目線・市民感覚による市政」を基軸にした市政の再生に取り組み、また、第2次計画では伊賀市行政総合マネジメントシステムの強化や伊賀市公共施設最適化計画に基づく公共施設の維持・管理・活用を推進して、市政のマネジメント機能を深化・進展させてきました。
第3次計画では、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大で明らかとなった課題等に的確に対応できるよう、柔軟かつ的確な行政運営を進めます。
また、住民サービスを向上させるために、最新のデジタル技術を用いて新しい価値を生み出す「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進し、「新たな日常」に向けた「新しい生活様式」を確立します。
② さらに「誇れる・選ばれる伊賀市」へ
第2次計画においては、激化する地域間(自治体間)競争や地方創生の流れを受け、「伊賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を意識した「誇れる伊賀市」「選ばれる伊賀市」の視点を施策に取り入れ、「伊賀流」や「伊賀らしさ」にこだわったまちづくり、地域づくりを進めてきました。
第3次計画においては、第2期の伊賀市総合戦略を包含することにより、総合戦略のめざすべき姿である「来たい・住みたい・住み続けたい “伊賀”づくり」を継承し、地方創生に取り組みます。
③ 「オール伊賀市」の実現
伊賀市では、将来像である「『ひとが輝く 地域が輝く』伊賀市」を実現するために、「『市民』が主体となり地域の個性が生きた自治の形成」「持続可能な共生地域の形成」「交流と連携による創造的な地域の形成」を基本理念に掲げてまちづくりを進めてきました。
第3次計画では、これまでの取り組みを継承しつつ、さらに国際連合が提唱する「SDGs」の視点を取り入れ、経済・社会・環境をめぐるさまざまな課題を解決するために、住民自治協議会をはじめとする多様な主体との連携により、誰一人取り残さない持続可能な伊賀市を実現します。